2004年12月12日(日) 07時32分
振り込め詐欺分配巡り暴行死…仲間の少年ら4人逮捕(読売新聞)
東京・世田谷で先月、振り込め詐欺でだまし取った金の分配をめぐるトラブルから、4人が仲間を集団で暴行、死亡させていたことが、11日わかった。
警視庁は大学生や少年ら4人を逮捕、2人は傷害致死罪で起訴、2人は家裁送致されている。
振り込め詐欺の金をめぐるトラブルから傷害致死事件になった例が明らかになるのは初めて。
死亡したのは同区内に住む無職男性(20)。起訴されたのは同区上用賀2、大学生徳永絢一被告(20)ら。
起訴状などによると、徳永被告らは先月3日午前2時ごろ、男性を同区の駒沢オリンピック公園に呼び出し、顔などを殴ったり、背中をけったりして意識不明の大けがをさせ、同8日、収容先の病院で急性硬膜下血腫(けっしゅ)で死亡させた。
警視庁がメンバーや死亡した男性の自宅を調べたところ、振り込め詐欺に使う台本が見つかり、「お客様の支払いが○○万円滞っています」「当方は代行回収業者です。次の口座にまで振り込んで下さい」などと書かれていた。プリペイド式携帯電話も押収された。
調べに対しメンバーの1人は振り込め詐欺を繰り返していたことを認め、「現金の分配を巡ってもめていた」と供述した。警視庁は、詐欺の実態解明を進めている。
(読売新聞) - 12月12日7時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041212-00000301-yom-soci