2004年12月11日(土) 16時20分

振り込め詐欺　県内の被害総額、１１月までに４億５０００万円　手口巧妙化　／群馬（毎日新聞）

　◇手口も巧妙化−−医療過誤や融資話
　電話や文書などで相手をだまして金銭の振り込みを要求する「振り込め詐欺」事件の今年１〜１１月の県内被害総額が約４億５０００万円に上ることが１０日、分かった。
　警察庁は９日、おれおれ詐欺をはじめ、覚えのない料金支払いを請求する「架空請求詐欺」、融資話を持ちかけて「保証金」をだまし取る「融資保証金詐欺」などを総称して「振り込め詐欺」と呼ぶように決めた。
　県警捜査２課によると、被害件数（未遂含む）・被害額は▽おれおれ詐欺１６５件・約２億６４００万円▽架空請求詐欺１３４件・約１億４６００万円▽融資保証金詐欺８０件・約４２００万円。
　特におれおれ詐欺は、当初身内を装って電話口から「おれおれ」と話しかけるものから、手口の巧妙化した現在では警官を装って交通事故の示談金を請求するものや、先月末、前橋市内の主婦方に、医師の夫が勤める病院の院長を名乗る男が「ご主人が医療過誤を起こした。遺族への誠意として金を用意して下さい」と虚偽電話をかけて約３５０万円をだまし取った事件も起きている。
　同課は「金の振り込みを要求する電話があったら必ず本人に連絡して事実を確認するように」と一層の注意を呼びかけている。【木下訓明】

１２月１１日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041211-00000056-mailo-l10