2004年12月10日(金) 18時22分
肝障害3年間で95人 厚労省研究班が全国調査(共同通信)
いわゆる健康食品の摂取後に肝障害を起こした患者が2001−03年で95人いたとする全国調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・各務伸一愛知医大教授)がまとめ、東京で開かれた日本肝臓学会東部会で10日、発表した。
研究班は、食品や成分の毒性というより、アレルギー反応や肝臓の薬物代謝機能の個人差が原因の「薬物性肝障害」が、幅広い健康食品で起きている可能性があると指摘。発表した石川哲也愛知医大講師は「何らかの病気があるなど健康に不安を持つ人は、安易に健康食品に頼らず、摂取前に医師に相談してほしい」と訴えている。
研究班は、同学会の評議員(718人)のいる医療施設を対象に、薬物性肝障害についてアンケート。回答した235施設のうち189施設が「診断歴あり」とし、このうち健康食品が原因と疑われた患者は95人だった。
(共同通信) - 12月10日18時22分更新
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