2004年12月10日(金) 00時00分
フィブリノゲン納入、県内199施設(朝日新聞・)
C型肝炎の感染源になった恐れのある血液製剤「フィブリノゲン」が納入された医療機関名を国が公表したことに合わせ、県は9日、保健所や県庁で医療機関一覧の閲覧を始めた。80〜01年に納入されたとされる県内の医療機関は199施設。だが、廃業したり、代替わりしたりして使用状況が不明な機関が多い。
公表された医療機関は、フィブリノゲンを製造した三菱ウェルファーマ社(旧ミドリ十字)に納入記録が残る施設。県内の199施設のうち現存するのは156施設で、36施設はすでに廃業している。断片情報しか分からず、特定ができなかった施設が7施設あった。
医師法が義務づけるカルテの保管機関は5年間のため、当時に治療を受けた患者のカルテが一部でも現存する施設は17施設だけだ。「先代の時代のことで全く分からない」などとする施設も多い。県の担当者は「閲覧、問い合わせをしても自分が製剤の投与を受けたかどうか分からないケースが多いと思う。この機会にC型肝炎ウイルス検査の受診を勧めたい」としている。
問い合わせは県健康増進・歯科保健室(電話082・513・3076)。製剤についての相談は薬務室(082・513・3223)、疾病に関する相談は保健対策室(082・513・3068)へ。ほかに県立保健所の保健課、広島市各区の健康長寿課、福山市、呉市の各保健所でも閲覧、相談に応じる。厚生労働省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)でも情報を見ることができる。
(12/10)
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=4014
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