2004年12月10日(金) 00時00分
フィブリノゲン納入 県内では64医療機関(朝日新聞・)
◆相談窓口設置◆ 検査呼びかけ C型肝炎の感染源になった恐れのある血液製剤「フィブリノゲン」について、厚生労働省が9日に発表した納入の可能性のある医療機関は県内で64カ所(うち1カ所は特定できず)だった。県は、投与された患者が把握できていないなどとして相談窓口を設け、「投与された可能性のある人は検査や治療を受けてほしい」と呼びかけている。
公表された納入先の一つ、天理よろづ相談所病院(天理市)は、製薬会社の資料によると、80〜88年にフィブリノゲンを納入、使用していたことがわかった。C型肝炎患者は出ていないが、担当者は「不安に思う人は相談してほしい」と話す。
県立医科大付属病院(橿原市)産婦人科は、約20年間のカルテなどを調べた結果、投与したのは数例しかなかった。同科の森川肇教授は「患者が血液の病気を抱えているなど、特殊な例でしか使っていないと思う」と話した。
県の担当者は「根拠はないが、製薬会社の発表をもとに推計を算出すると、県内で約2800人が投与された計算になる」という。
県は薬務課(0742・27・8673)など3課に相談窓口を置いたほか、県内6保健所でも相談を受け付ける。受付時間は平日の午前9時〜午後5時で、11、12両日は県医務課(0742・27・8645)で対応する。
各保健所では、1120円でC型肝炎検査が受けられる。県内24市町村の住民健診でも同検査を取り入れているという。
(12/10)
http://mytown.asahi.com/nara/news02.asp?kiji=3682
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