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2004年12月10日(金) 00時00分

フィブリノゲン 県内では172カ所納入朝日新聞・

県 11、12日に相談窓口

  厚生労働省が9日公表した、C型肝炎が発症する恐れのある血液製剤「フィブリノゲン」を納入した可能性のある医療機関で、県内では廃院になった病院を含め公立病院、個人病院など計172カ所が該当した。納入記録、カルテを保存していない病院が多く、使用の有無を把握することができない。県は「投与された可能性があるかもしれない、と心配な人はC型肝炎の検査をしてほしい」と呼びかけ、11、12両日は各健康福祉センターなどで特別に相談を受け付ける。


使用推定人数は8500人

  公表されたのは80年から01年2月までにフィブリノゲンを納入した可能性のある病院など。存続している公立、私立病院などは126、廃院となった病院などが39、不明が7の計172カ所。このほかに薬品2次卸の会社が2施設ある。県によると、県内で使用された推定人数は約8500人だという。

  静岡市追手町の静岡赤十字病院では「フィブリノゲンは80〜88年に納入され、100本も使っていないことが分かっている。大量出血を伴う手術や分娩(ぶんべん)で使用したはず。カルテは80年から残っており、名前と生年月日で患者を割り出すことはできる。そういう手術をした記憶がある人は名乗り出てほしい」と話す。

  同市北安東4丁目の県立総合病院は「83年2月からカルテは保存している。使用した人の名簿もあり、患者を割り出すことは可能」。電話で問い合わせても、個人情報のため、免許証など本人だと確認できるものの写しを郵送かファクスする必要がある。

  浜松市住吉2丁目の聖隷浜松病院は「かなりの割合でカルテは永久保存をしているが、中には廃棄したカルテもあり、確実に調べられるとは限らない」と言う。

  同市富塚町の県西部浜松医療センターや沼津市東椎路の市立病院は「カルテは10年間保存して破棄している。気になる人は検査をして下さい」と勧める。

  カルテが残っていないため「不安な人には検査を勧める」という病院が多い中、「検査費用は誰が負担するのか。国が補助を出してくれるのか、病院が負担するのか、患者に負担を求めていいものか」と悩む病院担当者もいる。県は「検査はこれまで通りの自由診療。検査を受ける人が負担して下さい」と話す。

  県は九つの健康福祉センターでC型肝炎に関する相談窓口を設けているほか、静岡市、浜松市の保健所でも対応している。11、12両日午前8時半〜午後5時にこれらの施設で特別に相談窓口を設ける。各健康福祉センターでのC型肝炎ウイルスの検査は1回2360円。予約制。

  感染の可能性が高い場合は肝機能検査が必要だが、保健所では肝機能検査はできない。そのため県は「リスクが高い人は最初から病院で検査をすることを勧めます」と話している。

(12/10)

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=11506