2004年12月10日(金) 00時00分
血液製剤フィブリノゲン県内100超す納入(朝日新聞・)
血液製剤「フィブリノゲン」によるC型肝炎の感染例が報告された問題で、厚生労働省は9日、県内116の医療機関が製剤を納入していた可能性があると発表した。県医薬国保課によると、うち5病院と16診療所が、すでに廃院になっている。また、納入業者側に記録があるものの、どの医療機関か特定できないケースも4件あった。正確な使用記録は把握しきれておらず、県内で100人以上の感染者がいる可能性もあるという。
三菱ウェルファーマの報告によると、80年以降、全国約7千カ所の医療機関に製剤を納入。約30万人に使用され、1万人がC型肝炎に感染したと推定されるという。80年より前については、同社にも資料がない。
県内で納入記録があったのは116の医療機関。厚労省の聞き取り調査で、多くが当時のカルテや納入記録がなく、正確にわからないと答えた。「ガーゼに含ませて使ったかも知れない」「当時の担当医がいない」などの回答もあった。
県は、「患者名が判明すれば調べられる」とする病院もあることから、多くの出血を伴った手術や出産の経験がある人に、治療を受けた医療機関へ問い合わせるよう呼びかけている。カルテなどがない場合は、検査で感染の有無を確かめるしかないという。
(12/10)
http://mytown.asahi.com/niigata/news02.asp?kiji=6812
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