2004年12月10日(金) 00時00分
フィブリノゲン納入可能性121機関(朝日新聞・)
C型肝炎を発症するおそれがある血液製剤「フィブリノゲン」が、県内の121医療機関にも納入されていた可能性があると厚生労働省が発表した。県はこれを受けて10日から相談窓口を設置し、関係医療機関の閲覧を始める。県内でこれまでに発症者の報告はないという。
厚労省のリストによると、同薬剤は県内の医療機関のうち、主に産婦人科や外科などで使用されているが、納入記録が「有(ある)」と答えたのは7機関。しかしそのほかでも「帝王切開分娩(ぶん・べん)した産婦に投与」「進行ガンの手術で、止血操作の一つとして用いた可能性がある」などの回答があった。一方、「緊急用に購入したが使用しなかった」「納品数と返品数が同じで、使用していないと推察される」と答えたところもあった。
「カルテを保有している」と回答したのは12機関で、ほかは医師法によって定められたカルテ保存期間(5年)をすぎていることなどから、「無し」「不明」としている。投与した際に母子手帳に記録したとして、手帳での確認を求めている機関もある。
納入先として名前があった群馬大学医学部付属病院総務課は「保存期間が過ぎていてカルテは残っていないが、医事課で問い合わせに応じる」と説明している。
県は検査費用の負担などは特に考えていないというが、「検査をしている医療機関で、これまで発症したという報告はないが、心配な人は相談をしてほしい」と話している。
相談窓口は、県薬務課(電話027・226・2662)、同保健予防課(電話027・226・2609)、県内の各保健福祉事務所保健部。
(12/10)
http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=4058
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