2004年12月09日(木) 00時00分
血液製剤を複数病院が納入、C型肝炎恐れも(朝日新聞・)
C型肝炎を発症するおそれがあるとして、厚生労働省が9日に、「納入した可能性のある医療機関リスト」を発表した血液製剤「フィブリノゲン」が、県内でも80年〜01年に、83の病院に納入された恐れがあることがわかった。だが、納入記録や投与記録はほとんど残っておらず、投与後に使用を告知していた病院も少ない。投与された元患者でC型肝炎に感染している人もいるとみられ、県は相談窓口を設け、検査を勧めている。
公表されたリストにあった県内病院のうち、現在も存続しているのは68カ所で、13カ所は廃院や休院になっている。盛岡、北上両市には、病院名が特定できない所が1カ所ずつあった。
フィブリノゲンが納入された記録がある病院は3カ所だけだった。納入記録は残っていないが、患者への投与を記録したカルテが残っていたのは、水沢市の国保総合水沢病院と小見産婦人科、盛岡市の川久保病院の3カ所。フィブリノゲンを投与後、患者に使用を告げていた病院(投与記録が残っていない所も含む)は6カ所だった。
厚労省の公表にあわせ、県はフィブリノゲンからC型肝炎に感染した可能性がある人を対象とした相談窓口を設置した。県保健衛生課(019・651・3111)か、県内のすべての保健所(支所含む)で相談を受け付ける。感染の不安がある人には、医療機関か保健所での検査を勧めているという。
(12/9)
http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6841
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