2004年12月09日(木) 00時00分

血圧上昇剤で女性急死　江戸川の病院 （東京新聞）

　東京都江戸川区の葛西中央病院で十一月、入院中の都内の女性（７１）が血圧上昇剤の投与後に急死していたことが九日、分かった。病院から届け出を受けた警視庁葛西署は、医療ミスの可能性もあるとして、遺体を司法解剖し、業務上過失致死容疑で調べている。

　調べなどによると、女性は十月二十八日、肺気腫などで入院。十一月十五日夕、容体が悪化し、血圧が低下したため、点滴で血圧上昇剤の投与を受けた。通常なら十時間かけるところを約三時間で投与された後、女性は十六日午前零時二十分ごろ、死亡した。

　薬剤投与のペースが速かったため、点滴装置の警報が鳴ったという。同署は薬剤投与と死亡との因果関係を調べている。

　同病院は「因果関係がはっきりした段階で公表したい」とコメントしている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041209/eve_____sya_____007.shtml