2004年12月09日(木) 16時31分
医師の親狙うおれおれ詐欺、9月以降10件発生−−平均被害額480万円 /神奈川(毎日新聞)
◇医療ミス理由に
手口の巧妙化が進む「おれおれ詐欺」で、医師を務める息子や娘になりすまして両親から現金をだまし取るケースが相次いでいる。1日には、東京都世田谷区の男性(71)が県内最高額の2500万円をだまし取られたと県警に届け出た。おれおれ詐欺の被害認知件数は減少しているが、高額所得者の家族に的を絞り、高額を狙う傾向が強まっていると県警は警戒している。
世田谷区の男性は1日、息子を名乗る男から「医療ミスで患者を死なせた」と電話を受けた。院長や弁護士を名乗る男が次々に登場し「見舞金や慰謝料が必要」と要求、男性は同日と翌2日、計4回にわたり2500万円を振り込んだ後、だまされたことに気付いた。
先月17日に横浜市保土ケ谷区の主婦(60)も同様の手口で500万円をだまし取られた。この手口は、9月以降だけで10件発生。だまし取られた平均額は約480万円と、1〜11月全体の平均額約195万円を大きく上回る。
県警は、大学医学部や医大の卒業名簿を悪用しているとみて捜査。医師会にも文書を配布して注意を呼び掛けている。【安高晋】
12月9日朝刊
(毎日新聞) - 12月9日16時31分更新
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