2004年12月09日(木) 16時01分
基準超えるレジオネラ菌、9月に「モヤヒルズ」で検出 青森市が非公表陳謝 /青森(毎日新聞)
青森市の第三セクターが運営するレジャー施設「モヤヒルズ」内の温泉で今年9月、国の水質基準を超えるレジオネラ菌が検出された。市は公表しておらず、8日の市議会予算決算特別委員会で「市民や議会に報告しなかったのは不適切だった」と陳謝した。県保健衛生課によると、健康被害の報告は入っていないという。
レジオネラ菌は高齢者など抵抗力が弱い人が感染すると、肺炎などを発症し、死亡する例もある。このため厚労省が公衆浴場向けに100ミリリットル当り10個未満という安全基準を定めている。
今年9月10日、モヤヒルズを運営する市観光レクリエーション振興財団が温泉の男湯から、基準を超える10個の菌を検出した。報告を受けた市は「感染症が発生した場合と異なり、県などへの報告義務はない」として事実を公表しなかった。
温泉の使用は一時中止されたが、塩素消毒などの対策を取り10月20日から営業を再開した。【太田圭介】
12月9日朝刊
(毎日新聞) - 12月9日16時1分更新
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