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関係者によると、男性は腹部に腫瘤(しゅりゅう)があると診断され、昨年一月九日に同病院で切除手術を受けた。その際、医療器具から脱落して腹部に入ったとみられる長さ一センチ程度のねじに気付かず縫合。直後にミスに気付き、同二月二十四日に除去手術をした。
腫瘤は悪性リンパ腫と分かり、膵臓(すいぞう)への転移も確認され、男性は同四月七日、転院先の東京都内のがん専門病院で死亡した。
訴訟で遺族側は、「ねじの除去手術で肺に損傷を与えたのが死因」と主張。「悪性リンパ腫と分かった時点で専門病院に転送すべきだったのに、ねじを残したのを知られたくないため退院を遅らせた」などと病院の対応に不信を募らせている。
病院側は係争中を理由に取材に応じていない。訴訟では「ねじによる肺の損傷といった実害はなかった」と死亡との因果関係を否定。ほかの医療行為も「別の医療機関に相談し、最善の治療法と回答を受けた」などと強調している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041209/mng_____sya_____010.shtml