2004年12月07日(火) 00時00分

脚本形式のマニュアル押収 医師狙うおれおれ詐欺摘発 （東京新聞）

　医療ミスの示談金名目で福島県の医師の妻（５６）から現金をだまし取るおれおれ詐欺をしたとして、警視庁は６日までに、詐欺容疑で男２人を逮捕。医学用語を盛り込んだ脚本形式の詐欺マニュアルを押収した。

　妻が受けた電話には夫役が登場、泣きながら話して妻を信用させた。マニュアルでは夫役について「超落ち込んだ感じで」とト書きで“演技指導”していたという。

　警視庁は「東京大」や「浜松医科大」と表題の付いた、１４大学分の卒業生名簿とみられるコピー２６冊も押収。医師の家族を狙い犯行を繰り返していたとみられ、手口の巧妙化に警戒を強めている。

　詐欺容疑で逮捕されたのは、東京都大田区西嶺町、無職鈴木康大容疑者（２５）ら２人。

　調べでは、鈴木容疑者らは今月初め、福島県郡山市の女性に弁護士を装って電話し「ご主人が薬を投与した患者が亡くなった。医師免許がはく奪されるかもしれないので示談金を振り込んでください」と偽り、現金５００万円を銀行口座に振り込ませてだまし取った疑い。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20041207/fls_____detail__002.shtml