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三菱自動車は7日、乗用車3車種のブレーキに関する欠陥で、国土交通省にリコール(無償回収・修理)を届け出た。92年に欠陥に気づきながら放置し、12件の不具合が起きていた。このほか、3件の欠陥についてリコールを検討しているという。
リコール対象は91年1月〜92年11月に製造した「RVR」「RVRスポーツギア」「シャリオ」計6万482台。左前輪のブレーキパイプの取り付け方が悪く、走行中の振動でブレーキ液が漏れ、利きが悪くなる恐れがある。
同社は9月、79年以降に放置してきた欠陥についての調査で、計39件、20万7000台のリコールが必要との結果を公表。「放置・隠蔽(いんぺい)された欠陥の調査はすべて終えた」と説明していた。
橋本光夫・品質統括本部長は7日の会見で、「9月の公表は、違法なヤミ改修をしていた欠陥のリコールだった。今日届け出たリコールと検討中の3件はヤミ改修をしていない。しかし、説明が不十分だった」と話した。
今回の欠陥について、同社は92年12月までに把握し、製造工程を変更していた。しかし、すでに生産した車への対策はとっていなかった。93年10月以降、この欠陥でのクレームが相次ぎ、98年8月には愛知県で先行車に追突する物損事故も起きた。(12/07 19:08)