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牛の個体識別票「耳標(じひょう)」を付け替えて販売したとして北海道警は7日、北海道小清水町美和、前町議で家畜商の林忍容疑者(67)を牛肉トレーサビリティー法(耳標の取り外し禁止)違反と詐欺の疑いで逮捕した。同法は牛海綿状脳症(BSE)問題を機に導入され、産地や品種などの偽装表示を防止するために昨年12月に施行された。農水省と道警によると、同法違反で逮捕者が出たのは初めてという。
調べでは林容疑者は5月、生後1カ月で死亡した高級牛の子牛の耳標を取り外し、別の安い子牛に取り付け、留辺蕊(るべしべ)町の家畜商(59)に高級牛の子牛と偽装して約16万円で売った疑い。
耳標は子牛が生まれたとき牛の両耳に取り付ける5センチ大のタグ。昨年12月に全国の生産者らに生後すぐに装着することが義務づけられた。牛1頭ごとに違う10けたの識別番号が印刷され、この番号を照会すると品種や生年月日、出生地などの情報が分かる。生産から消費まで牛肉の流通を透明化する目的がある。
農水省などによると、一度取り外した耳標は容易に再装着できない構造だが、今回の事態を重くみて、構造を改良するなどの再発防止策の検討に入ったという。
(12/07 20:09)