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NHKの調査では、磯野容疑者は九〇年七月から九四年七月まで名古屋放送局にディレクターとして勤務したが、これまでに九三年十二月、担当していた番組出演者の旅費を不正請求し約八万三千円を受け取ったことが判明。当時は上司が磯野容疑者を注意し、全額を返還させていた。
その後、東京の放送総局芸能番組部にディレクターとして異動したが、磯野容疑者はこのディレクター時代の九七年二月からイベント企画会社社長上原久幸容疑者(48)と共謀し、看板番組「紅白歌合戦」や「BSジュニアのど自慢」などの制作に絡み、計四千七百万円余りを不正請求し、詐取したとされる。
上原容疑者との“二人三脚”による不正は、九八年二月のチーフプロデューサーへの昇格を挟み、二〇〇一年六月に大阪放送局に異動した後の同年十一月まで続いた。大阪放送局では、同様の手口で計百七十四万円を上原容疑者の銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑いが浮上している。
一方、放送総局で磯野容疑者が担当していたBSジュニアのど自慢をめぐっては、番組制作費が予算を大幅に超える赤字体質だったとして、後任のチーフプロデューサーが経理状況を調査。その結果、業務実態が判然としない上原容疑者や放送作家に対して番組構成委嘱料が支出されていたことが発覚した。
〇二年一月には、上司の芸能番組部長らが磯野容疑者を大阪から呼び出し、上原容疑者らの業務内容を尋ねたところ、磯野容疑者は「(上原容疑者には)BSジュニアのど自慢のコーナー企画の提案やリサーチなどの仕事を依頼した」などと主張。当時はそれ以上の調査は行われなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041207/mng_____sya_____009.shtml