2004年12月06日(月) 13時56分
松下電器の年金減額は適法 退職者の請求退ける(共同通信)
松下電器産業(大阪府門真市)が、退職金の一部を預かって運用し支給する「福祉年金」を一方的に減額したのは契約違反として、滋賀県内に住む退職者3人が、減額分の支払いと減額前の金額での給付を求めた訴訟の判決で、大津地裁(稲葉重子裁判長)は6日、請求を退けた。
同社の福祉年金をめぐっては、全国の退職者約100人が同様の訴訟を大阪地裁に起こしている。
判決によると、3人は1997−2002年の退職時にそれぞれ年9・5−7・5%の利率で会社側と福祉年金契約を締結。しかし、会社側は退職後、経営悪化などを理由に同意のないまま利率を一律2%引き下げた。
訴訟で退職者側は「年金は老後の生活を支えるもので、利率は一方的に変更できない」と主張。松下電器側は「当初は世間の水準を超える高利率で、引き下げは社会常識の範囲内」と反論した。
(共同通信) - 12月6日13時56分更新
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