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ソフトバンクBBは6日、携帯電話事業への参入のため、総務省に対して周波数のうち800メガヘルツの割り当てを申請した、と発表した。800メガは電波が途切れにくく投資効率がよいとされており、携帯電話会社では現在NTTドコモとau(KDDI)だけが利用している。今後も2社が使い続ける案が総務省から示されており、ソフトバンクBBはこれを不服として行政訴訟を起こしていた。免許申請で同省への働きかけを強める。参入が実現すれば、携帯電話でも値下げ競争が起きる可能性が強い。
総務省を相手取って起こしていた周波数の割り当て案の実施を差し止めるための東京地裁への仮処分申請は、取り下げる。
ソフトバンクBBはこの日の会見で早ければ07年にも参入する方針を示した。携帯電話会社を変えても番号を変えなくて済む「番号ポータビリティー(持ち運び)」制が06年にも導入される見通しで、その後の契約者争奪競争に参戦する意向だ。
携帯電話で使われる周波数は800メガヘルツのほか、1.5ギガヘルツ、2ギガヘルツがある。同社は800メガなら3千億円程度で参入が可能で投資負担が少なく、他の周波数帯より有利、としている。ただ、同社は800メガを十分に使えるようになるまでの経過措置として、同省が新規参入向けに開放するとしている1.7ギガも利用する意向だ。
孫正義社長は記者団に「今の高止まりの携帯料金よりも安くする」と話し、申請が認められれば価格競争を仕掛けるとしている。固定電話やADSL(非対称デジタル加入者線)と合わせた割安プランなども出すとみられる。(12/06 12:49)