2004年12月05日(日) 02時38分
警官汚職 わいろと別に200万円 投資詐欺、頻繁に便宜(産経新聞)
詐欺事件の摘発逃れをめぐる警視庁現職警察官の贈収賄事件で、同庁組対四課警部補、磯脇清春容疑者(52)=収賄容疑で逮捕=が、逮捕容疑となったわいろとは別に、贈賄側から二百万円以上の現金を受け取っていたことが四日、警視庁捜査二課の調べで分かった。
同課は磯脇容疑者が頻繁に、かつての上司の紹介で知り合った金融業「日商ファンド」社長、田辺秀雄容疑者(58)=贈賄容疑で逮捕=に便宜を図っていた疑いが強いとみて追及している。
調べによると、磯脇容疑者は平成十五年ごろ、田辺容疑者に対し、詐欺事件に絡む摘発逃れの方法を指南し、謝礼として現金計二百万円を受け取った疑い。その後の捜査二課の調べで、磯脇容疑者は平成十二年秋ごろ、田辺容疑者が別の社名で金融会社に絡む詐欺事件に関与していた事実を把握していたにもかかわらず、田辺容疑者に「しつこく返金要求する客には金を返す」など摘発逃れの手法をアドバイス。そのころから、総額二百万円以上の現金を繰り返し受け取っていたことが新たに判明した。
同課では、磯脇容疑者が受け取った現金は、さらに増えるとの見方を強め、調べを進める。
(産経新聞) - 12月5日2時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041205-00000020-san-soci