2004年12月04日(土) 15時36分
「詐欺」当初から賄賂 収賄警部補 田辺容疑者 100万円ずつを数回(産経新聞)
警視庁の警部補による汚職事件で、贈賄側の「日商ファンド」社長、田辺秀雄容疑者(58)は、平成十一年ごろに詐欺商法を始めた当初から、収賄側の組織犯罪対策四課の警部補、磯脇清春容疑者(52)に現金を手渡していた疑いがあることが四日、分かった。
警視庁捜査二課は、田辺容疑者が新たに始めた詐欺商法の摘発を逃れるため、以前から知り合いだった現職警察官の磯脇容疑者を利用することを思い付き、現金の提供が始まったとみて調べている。調べでは、田辺容疑者と磯脇容疑者は、四年ごろから食事などの交際を続けていた。田辺容疑者は十一年ごろ「株式購入資金の二割を出せば残りを融資する」と称して顧客から多額の金を詐取する「二八商法」を始め、磯脇容疑者に現金を渡し始めたという。
田辺容疑者が経営する会社の社長室などで複数回にわたり、約百万円ずつ手渡したといい、捜査二課は、受取額は総額で数百万円に上るとみている。磯脇容疑者は十年秋ごろ、田辺容疑者が二八商法にかかわっていることを認識したとみられる。相談を受けるたびに「顧客に返金を求められても、返せば大丈夫」と摘発逃れのアドバイスを繰り返していたという。
(産経新聞) - 12月4日15時36分更新
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