2004年12月03日(金) 23時08分
Microsoft、アダルトスパム送信者を一斉提訴(MYCOM PC WEB)
米Microsoftは、スパム規制法案に違反し、アダルト情報関連のスパム(迷惑メール)を大量送信したとして、7件のスパム送信者に対する訴訟を起こしたことを発表した。法的な規制が導入されたものの、スパムは増加の一途をたどっている現状も明らかになっている。
今回の訴訟について、同社は、CAN-SPAM法および米国ワシントン州のCommercial Electronic Mail Actに基づき、同州の上級裁判所へ訴状を提出したとの説明を行っており、7件ともに、スパム送信者の身元を特定することなく提訴する「John Doe」プロセスが採用されているようだ。CAN-SPAM法では、インターネットユーザが意図せずポルノにさらされるのを防ぐため、アダルト情報の宣伝などに関連したEメールは、件名やメール本文の冒頭部分に「SEXUALLY-EXPLICIT:」と明記することを定めているものの、訴えられたスパム送信者は、いずれも明記を怠っていたほか、送信者の連絡先やオプトアウト方式に関しても、何ら明確な情報を示していなかったとされている。
すでに同社は、先月12日に、韓国語のアダルト情報サイトに関連したスパムを送信したとして、同種のスパム送信者に対する訴えを起こしたことも明らかにしており、これまでに同社が、世界各地の悪質なスパム送信業者などを相手取って起こした訴訟の件数は、現時点で115を上回るとの発表がなされている。同社は今後も、スパムの根絶を目指して、断固とした姿勢で臨んでいく方針を示したとされる。
なお、米Postiniが公表しているスパム調査レポート「Email Stat Track」の最新データによれば、今年11月中に送受信された全メールに、フィッシングやウイルスを含む迷惑メールの占める割合は88%となっており、前月の86%から引き続き増加しているとの結果が出された。
(湯木進悟)
スパム送信で実刑の可能性、スパム対策法案がオハイオ州議会を通過
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/02/101.html
毒をもって毒を制す? スパムサイトを攻撃するスクリーンセーバ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/11/30/102.html
アダルト&仕事斡旋スパムの送信で実刑に!? バージニア州で陪審員団が判断
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/11/05/007.html
再び迷惑メールで一斉訴訟 - IM向けスパム、海外から苦情受付でも提訴
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/10/30/001.html
スパムに懲役罰金刑のCAN-SPAM法も効果なし? またまた迷惑メールは増加中
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/05/004.html
Postini
http://www.postini.com/
Microsoft
http://www.microsoft.com/
(MYCOM PC WEB) - 12月3日23時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041204-00000096-myc-sci