2004年12月03日(金) 00時00分
クローン牛解禁07年以降に 農水省、出荷自粛を継続 (東京新聞)
親と同じ遺伝形質を持つ「体細胞クローン牛」の流通を認めるかどうか検討してきた農水省は2日までに、「クローン牛の精子を使って生まれた牛の安全性に関するデータが不十分」として、生産施設への出荷自粛指導を来年以降も続ける方針を決めた。農水、厚生労働両省は昨年まで安全性を確認する調査結果を相次いでまとめ、早期解禁の流れができていた。
農水省は今後2年以上かけてデータを収集。その後、厚労省とも協議しながら、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問するとみられ、解禁は早くても2007年以降になる見通しだ。
体細胞クローン牛は世界に先駆けて日本で誕生し、都道府県の畜産試験場などは早期の実用化に向け研究に取り組んできた。解禁の大幅な先送りは厳しい事態だが、農水省は「安全性評価のためには実証的なデータが欠かせない」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20041203/fls_____detail__004.shtml