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2004年12月03日(金) 21時41分

警視庁警部補、2百万円収賄容疑で逮捕 摘発逃れ指南か朝日新聞

 警視庁の警部補が、詐欺容疑で逮捕・起訴された金融会社の社長に摘発逃れの手法を指南した見返りなどとして、現金200万円を受け取っていた疑いが強まり、同庁は3日、組織犯罪対策4課の磯脇清春容疑者(52)=千葉県印西市内野1丁目=を収賄の疑いで逮捕、日商ファンド(東京都中央区)の社長田辺秀雄(58)と経理責任者石井美紀(38)の両容疑者を贈賄の疑いで再逮捕した。磯脇警部補は容疑を認め、「申し訳ない」と話しているという。ほかに数百万円を受け取った疑いもあり、同庁で調べている。

 捜査2課などの調べでは、磯脇警部補は00年秋ごろから、株の買い付け資金の2割を出せば残り8割を低利融資すると持ちかける「二八(にっぱち)商法」で田辺社長が顧客から金をだまし取っていることを知りながら黙認。摘発を逃れるための手法を聞かれた際に「顧客からしつこく返金を求められたら返せ」などと教えた。その見返りなどとして昨年10月と12月の2回、社長室で田辺社長から100万円ずつ受け取った疑い。

 田辺社長は11月12日に逮捕されており、この捜査の過程で贈収賄容疑が浮上した。同課は磯脇警部補が家宅捜索の時期などの捜査情報を漏らしていなかったかどうかについても調べる。

 田辺社長とは92年ごろ、勤務していた久松署の上司だった刑事課係長=退職=を通じて知り合い、食事をするなどの交際を続けていたという。

 磯脇警部補は70年に警視庁に採用。久松署や浅草署の刑事課などを経て99年3月以降、暴力団犯罪を担当する捜査4課(現組織犯罪対策4課)に配属されていた。

 田辺社長は遅くとも99年4月から「二八商法」を始め、全国の約1000人から計約32億円余を集めたとみられている。

 同庁の山下史雄警務部参事官は「警察官として言語道断の行為で痛恨の極み。都民の信頼を著しく裏切り、深くおわびする」と陳謝した。(12/03 21:40)

http://www.asahi.com/national/update/1203/038.html