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有料アダルト番組などにかけ直させるために携帯電話を一度だけ鳴らす「ワン切り」を繰り返したなどとして、山形県警は3日、東京都渋谷区の有料アダルト番組運営会社の元社長森村知恵子容疑者(37)=同目黒区三田2丁目=ら3人を有線電気通信法違反容疑で逮捕した。ワン切り行為への処罰規定を設けた02年の同法改正後の業者摘発は初めて。昨年7月から、全国で延べ5800万人にワン切りコールをしたとみられる。
調べでは、3人は10月7〜15日、山形市内に設置した電話から、全国に計3198回のワン切りコールをした疑い。電話は都内の事務所からインターネットで遠隔操作できる装置と結ばれ、専用回線2本で、1日約60万回かけられる仕組み。こうした装置は全国8道県に設置していたという。
県警は「東京の市外局番(03)ではワン切り電話だと警戒されやすいが、地方の局番ではそれほどでもないという心理をたくみについた」とみている。このワン切りによって、森村容疑者の番組と契約した人は今年5月から11月にかけて約3500人にのぼり、約2100万円の利益をあげたという。(12/03 19:32)