悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年12月02日(木) 00時00分

盛岡市内で税務職員装い電話朝日新聞・


 盛岡市内で、市の税務職員を名乗る人物からの不審な電話が、市民にかかっていたことが分かった。市税の滞納額が膨らみ続けている同市は、税金の収納対策を強めている最中。市は、市の動きに便乗して架空請求をしたり、個人情報を聞き出したりする悪質な電話だった可能性があるとみて、不審な電話があれば市に問い合わせて欲しいと呼びかけている。

 不審な電話は、25日午前、市内に住む市職員の男性(58)宅にかかってきた。男性の妻が電話に出たところ、女性が「盛岡市役所ですが、税金についてお電話しました」と言ったという。

 不審に思った妻は「税金は夫に任せてあり、分かりません」と電話を切り、すぐ夫に連絡したという。

 男性は、市の税務部署に確認したが、誰も男性宅には電話をしていないことがわかったという。

 県内では昨年、滞納された自動車税の徴収代行業者を名乗る不審な男性が、個人宅を訪問し、現金をだまし取ろうとした事件が報告されている。このため市は、同様の手口で現金をだまし取ろうとしたものだった可能性もあるとみて、警戒している。

 市の税務職員は、滞納税の督促をする場合は、電話の前に必ず文書でも通知しており、電話で家族構成などの個人情報を聞き出すことはないという。また、個人宅を訪問する場合は、必ず徴税吏員証を提示しており、個人や民間会社に徴収の代行を依頼することはないという。

 盛岡市の累積市税滞納額は、03年度で36億8千万円にのぼっている。このため市は、滞納者に催告をする職員を昨年の倍の40人体制にし、休日、夜間を問わず電話や直接の訪問で、市税の納付を訴え続けていた矢先だった。

 市の水口和雄納税課長は「税務職員を語る架空の電話がかかっては、私たちの納付催告まで疑われてしまう」と、心配している。

 市は、不審な電話を受けた場合は、相手の名前や所属を聞いていったん電話を切り、市(019・651・4111)の納税課か課税課に、相談をして欲しいと話している。

(12/2)

http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6783