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オウム真理教(アーレフに改称)元代表・松本智津夫(麻原彰晃)被告(49)=一審死刑・控訴中=の心身状態の鑑定と公判停止を弁護人が求めたのに対し、検察側は1日までに、「心身に異常はなく、訴訟能力に問題はない」との意見書を東京高裁に提出した。この中で、東京拘置所内での松本被告の最近の様子が明らかになった。
弁護人が東京都内で記者会見して明らかにした。弁護人によると、検察側は東京拘置所に松本被告の生活実態や健康状態を照会し、所長名の回答を得て、先月29日に意見書を出したという。
拘置所の回答書には「聞き取れない独り言があるが、ほとんどしゃべらない」「日常生活は介助なしにはできない」などの記載があった。
弟子たちが松本被告の指示を受けて犯行に及んだことを公判で証言した時期にあたる96年10月には、拘置所内で大声を発したこともあったという。しかし、結論としては「異常な言動はない」とまとめられている。拘置所が11月中旬に実施したCTスキャンや血液採取などの検査でも異常は認められなかったという。
弁護人は「結論は納得できない。専門医による鑑定が必要だ」と述べた。高裁は検察側に追加資料の提出を求めており、それを踏まえて鑑定の必要性や公判停止について判断する見通しだ。
(12/01 22:31)