2004年11月30日(火) 16時05分
一人で悩まないで相談を 弁護士らがヤミ金110番−−来月2日 /宮城(毎日新聞)
ヤミ金被害者らの救済活動を続けている「みやぎ青葉の会」が12月2日、「クレジット・サラ金・ヤミ金110番」を開設する。会員の弁護士や司法書士らが、被害に関する電話相談に無料で応じる。1月のヤミ金対策法施行後も被害は後を絶たず、同会は「一人で悩まず、110番を利用して解決法を見つけてほしい」と呼びかけている。
今年、同会に寄せられたヤミ金関連の相談件数は282件と、統計上は昨年(約1000件)の3分の1に減少した。出資法の規定金利を超える違法貸付の無効などを盛り込んだ対策法が一定の効果を上げた形だが、同会によると「手口は逆に悪質化している」という。
県内に住む主婦(53)は4月、家に届いたダイレクトメールを見て数万円を借りた。ところが、それを機に、契約した覚えのないヤミ金業者からも勝手に金を振り込まれるようになり、雪ダルマ式に「借金」が増加。返済が滞ると激しい取り立てにあい、近所の家にも葬儀用の花輪を送りつけられる嫌がらせを受けたという。
「110番」ではこれらヤミ金被害に加え、架空請求や、おれおれ詐欺の相談にも応じる。時間は午前10時〜午後4時。翌3日には仙台市青葉区の戦災復興記念館で、無料の面接相談会も開く予定。110番の番号は電話022・711・6225。【赤間清広】
11月30日朝刊
(毎日新聞) - 11月30日16時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041130-00000120-mailo-l04