2004年11月30日(火) 07時03分
掲示板での合格発表“卒業” ネット確認定着 東北大(河北新報)
東北大で合格の胴上げがなくなる—。東北大は来年度入試から、仙台市青葉区の片平キャンパスで行ってきた一般選抜入試の掲示板による合格発表を取りやめることを決めた。インターネット掲示での合否確認が定着しており、「廃止しても受験生への影響は少ない」と判断した。発表の取りやめは首都圏の私立大で増えているが、国立大では全国で初めて。
東北大は、片平キャンパスで合格者の受験番号を掲示板にはり出して発表するとともに、受験生本人への通知で合格を知らせてきた。インターネットによる掲示を始めたのは、1998年度の入試以降。既にネットへのアクセス数は、2004年度一般選抜前期で3万5000件に上っている。
東北大は2年前から掲示廃止を内部で検討してきた。「春の風物詩でもあり、続けた方がいい」との意見もあったが、「見に来るのは仙台近郊の受験生くらい。その受験生もネットで合格を確認した後、記念に見てこようという感じで来ている」(入試実施本部)と、廃止論が大勢を占めたという。
今春の法人化を区切りに、05年度からの中止を決めた。アドミッションズ・オフィス(AO)入試と推薦入試については、来年度は発表を続行、06年度から廃止する。合格発表は、合格者にとって住居の情報を得たり、部活動を探したりする場でもあった。実施本部は「アパート探しは学生支援課が随時受け付けているし、勧誘活動も入学式後のガイダンスでも可能だろう」と話している。
(河北新報) - 11月30日7時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041130-00000006-khk-toh