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2004年11月29日(月) 20時56分

<松本被告>弁護団が鑑定申請 公判手続き停止申し立て毎日新聞

 1審・東京地裁で死刑判決を受けたオウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(49)の私選弁護人2人は29日「接見状況から被告に訴訟能力がない」として東京高裁に公判手続き停止の申し立てをしたと明らかにした。松本被告は弁護士や近親者の呼びかけにも無反応な状態が続いており、身体、精神両面の鑑定も申請しているという。
 会見した弁護団によると、4月から現在まで計73回、東京拘置所に出向き、計36回接見した。7月26日まで松本被告は一度も姿を見せなかったが、同30日以降に接見室に車いすで現れるようになった。だが、何を話しかけても無反応で意味不明な声を漏らし、近親者の接見にも同様という。
 弁護団が精神科医に相談したところ、医師は「脳の疾患」「拘禁反応」「詐病」「宗教的修行としての沈黙」の四つの可能性を挙げ、「検査をしないままだと、四つの区別ができなくなる恐れがある」と指摘した。弁護団は「必要な検査、鑑定をやらずに控訴審を強行するのはおかしい」と会見で強調した。
 高裁は来年1月11日までに控訴趣意書を提出するよう求めているが、弁護団は「松本被告の意思が確認できない以上、作成できない」と主張している。【坂本高志、森本英彦】
(毎日新聞) - 11月29日20時56分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041129-00000109-mai-soci