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■練馬のアパート室内に男性4人
同日午前零時四十五分ごろ、練馬区桜台五のアパート二階の会社員男性(27)方で、会社員を含む男性四人が死亡しているのを、訪ねてきた知人の男女二人が発見、一一〇番した。
室内に練炭の燃えかすの残った七輪四個が置かれていたことから、警視庁練馬署は集団自殺とみて調べている。
調べでは、ほかの三人のうち一人は、茨城県ひたちなか市の会社員(29)と判明。もう一人は東京都国立市の男性(42)とみられる。室内にあったパソコンを調べたところ、死亡した四人とみられる人物が約一カ月前から自殺の方法、日時などについてメールでやり取りしていたことが分かった。
同署は残る一人を含めた身元確認と四人の関係、知り合った経緯を調べている。いずれも一酸化炭素中毒死とみられ、死後二、三日経過しているという。
四人はふすまを粘着テープで目張りされた四畳半の和室内の布団の上で普段着姿のまま倒れていた。テーブル上には、この部屋に住む会社員が親あてに書いた遺書らしき手紙もあった。
発見者は練馬区内に住む会社員の知人の男性(27)。アパートの合鍵とパスワードのようなものが書かれたメモが入った封書が郵便で届けられたため、不審に思い知人女性(25)と合鍵を使って室内に入ったという。室内にあったパソコンはこのパスワードでは画面を開けなかったという。
現場は西武池袋線桜台駅から北西約五百メートルの住宅街。
■親族あてに遺書3枚
東京都練馬区のアパートで起きた集団自殺に静かな住宅街は驚きに包まれた。
室内に残された遺書は、現場の部屋に住む会社員が親族にあてたもので、二十五日付でA4判三枚に印字されていた。発見者に郵送された封書には、合鍵のほか、メモ用紙に「パスワード」と書いてあった以外は会社員の氏名と発見者の男女の名前がそれぞれ漢字で書かれていただけ。消印は二十六日だったという。
四人は自殺についてメールで連絡を取り合っていたとみられるが、知り合った経緯は謎のまま。練馬署はインターネットで知り合った可能性もあるとみて調べる。
アパートの大家の男性は「家賃は払っていたし、変わった様子はなかった。なぜこんな所で四人も死ぬんだ」と不思議がった。
■水上の山中車中に男女3人
二十八日午後三時五分ごろ、群馬県水上町藤原の山林内に止めた乗用車内に若い男女三人が倒れていると一一〇番通報があった。同県警沼田署員が駆けつけたところ、車内で、いずれも二十代とみられる男性一人が助手席で、女性二人が後部座席で死亡。車内に七輪が置かれ、練炭二つが燃やされていた。同署で集団自殺とみて、身元と詳しい死因を調べている。
調べでは、車は新潟ナンバーのハッチバック型の小型車で、七輪は座席後部に置かれていた。ドアは内側からロックされ、窓に粘着テープで目張りがしてあった。
現場は、水上温泉から北東約十二キロの須田貝ダム南側の山林内。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041129/mng_____sya_____009.shtml