2004年11月29日(月) 12時28分
労組脱退の勧めは「不当」、JRの取り消し請求棄却(読売新聞)
労働組合の組合員に脱退を勧めないように命じた中央労働委員会の救済命令に対し、JR東海(名古屋市)が取り消しを求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であり、難波孝一裁判長は「脱退を勧めたのは不当労働行為」と述べ、同社の請求を棄却した。
判決によると、JR東海中津川運輸区(名古屋—塩尻間)で、1994年9月に2度、開催された昇進試験の面接試験の練習で、同運輸区の首席助役がJR東海労組の組合員1人に、「助役になりたいならどうすべきか考えないと」などと、脱退を勧めた。
同労組の救済申し立てを受けた愛知県地方労働委員会は97年、中止を命じる救済命令を出した。JR東海は命令を不服として中労委に再審査を申し立てたが、昨年9月に棄却されたため、取り消しを求めて提訴した。
(読売新聞) - 11月29日12時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041129-00000405-yom-soci