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2004年11月28日(日) 07時02分

ヘルパー養成不適正報告 指定取り消しへ 郡山の専門学校河北新報

 福島県郡山市の学校法人アイシーエス学院(伊藤正一理事長)が、市内で経営する専門学校2校のホームヘルパー養成講座の修了者(資格取得者)数を不適切に報告したり、資格要件を満たさない講師に授業をさせていたなどとして、福島県は27日までに、2校のヘルパー養成校の指定を12月中にも取り消す方針を決めた。

 学院側は「事務的なミス」と釈明しているが、県高齢保健福祉グループは「調査の結果、意図的だった可能性が高く、悪質と判断した」と説明している。指定の取り消し措置は異例。
 県などによると、同学院は今年3月、2003年度のヘルパーの資格取得者数を139人と県に報告した。だが、県の調査で、うち100人以上が資格取得に必要な福祉施設での実習を受けていないことなどが判明。学院は県の指示を受け、8月になって取得者数を32人に修正した。

 2つの専門学校ではまた、養成講座の3科目を担当する2人の講師が、現場経験など講師に必要な要件を満たさないまま講義を担当していた。2人は学院が県に届け出ていた講師とは別人だったという。
 同学院は資格取得者数の修正後、ヘルパー養成講座の廃止を決定。本年度の受講を希望する学生らには、提携している郡山市の別の養成校を紹介した。
 伊藤理事長は「学校側に不備があったのは事実。今後も学生に迷惑が掛からないように対応したい」と話している。
(河北新報) - 11月28日7時2分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041128-00000004-khk-toh