2004年11月26日(金) 03時00分

おれおれ詐欺：横浜で新手口　注意されたときの対応も指示（毎日新聞）

　「警察や行員に話しかけられたら『自動車ローンの振り込みだ』と言って」。銀行などの窓口で注意された場合の対応まで指示し、現金を振り込ませる「おれおれ詐欺」が、横浜市で起きていたことが分かった。被害額は２５０万円。神奈川県警は新手の手法とみて警戒を呼びかけている。

　県警によると、１６日午前８時半ごろ、横浜市磯子区の無職男性（６８）方に息子を装う男から電話があった。男性が千葉県船橋市に住む２０代の二男の名を呼びかけると男は「そうだよ」と答え、「友人の連帯保証人になり、１７日が返済期限だ。１８日に２５０万円を振り込んでほしい」と口座を指定した。その後も計４回電話があり、男は「最近はおれおれ詐欺が多く、大金を振り込むと警察や行員が怪しんで話しかけてくる。『自動車ローンの振り込み』と言って」と話した。男性は横浜市内の銀行支店で振り込む際、行員に声をかけられたが耳を貸さず、２５０万円を振り込んだ。２２日に二男と連絡が取れ詐欺が発覚。男性は「おれおれ詐欺とも思ったが、風邪をひいた様子の電話で信じてしまった」と話しているという。

　県警によると、振り込みの際に行員や警察官が声をかけ、被害を防いだケースは１０月末現在で１８件ある。【伊藤直孝】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041126k0000m040148000c.html