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通信ベンチャーの平成電電は26日、自社の固定電話に加入すればNTTの固定電話の加入権を最大3万6000円で買い取ると発表した。買い取りは12月1日から。NTTの加入権料(現行7万2000円)は、情報通信審議会(総務相の諮問機関)の段階的な廃止答申を受け、NTTがまず来年3月に半額にする。これに反発する世論に訴える形で、平成電電は自社の拡大を図る。通信事業者が加入権を買い取るのは初めて。
買い取りの対象は、平成電電に直接、基本料を納めているユーザー(直収電話利用者)で、3年以上契約するか、契約している法人と個人。法人の場合は一律3万6000円で、個人はADSL(非対称デジタル加入者線)も含めて月額利用料が4000円程度を上回る場合、3万6000円で加入権を買う。利用料が少なければ買い取り額は減らす。最低でも6000〜7000円程度にはなる、という。
現在の直収利用者(約4万回線分)のうち、9割以上はNTT加入権を持ったままで、こうした利用者や、今後NTTから平成電電に乗り換える人から加入権を買い取る。平成電電の佐藤賢治会長兼社長は「社会の反発が根強い加入権料廃止への問題提起」と話している。
平成電電は03年9月、自前の電話交換機や、NTTが開放義務を持つ空き回線を利用して自ら基本料を徴収する「直収電話」サービスを業界で初めて開始した。利用者はNTTに加入せずに固定電話を使え、月額基本料は個人で1690円。
(11/26 20:21)