2004年11月25日(木) 00時36分
通帳・カード譲り受け禁止…“おれおれ防止法”成立へ(読売新聞)
「おれおれ詐欺」を防ぐため、預金口座の不正売買などを禁止する「本人確認法改正案」の今国会での成立が確実な見通しとなった。
24日に与野党が同法案の成立で合意したためだ。同法案は年内にも施行される見通しだ。
改正案は、〈1〉他人になりすまして預貯金の入出金をするために通帳やカードを譲り受ける〈2〉正当な理由なく通帳などを売買する——などの行為を禁じ、違反者には50万円以下の罰金を科す。
これらを業務として行えば、2年以下の懲役か300万円以下の罰金を科す。おれおれ詐欺では、ネット上などで転売された銀行口座が振込先として使われるケースが多いためだ。
細田官房長官は24日の記者会見で、「法案が成立すれば、取り締まりを徹底し、おれおれ詐欺対策の一層の推進に努めたい」と述べた。
自民、公明両党は、同法案のほかに、犯罪に使用されるケースが目立っているプリペイド式携帯電話の規制を強化する法案の今国会提出を検討していたが、規制する内容の詰めに時間がかかることから、野党とも調整した上で来年の通常国会への提出を目指すことになった。
(読売新聞) - 11月25日0時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041124-00000215-yom-soci