2004年11月25日(木) 20時29分

＜おれおれ詐欺＞最近の手口にそぐわず名称変更へ　警察庁（毎日新聞）

　今年９月までに１３０億円もの被害を出している「おれおれ詐欺」のネーミングが、最近の手口にそぐわず、防犯対策にならないとして、警察庁は新たな名称の検討に入った。
　おれおれ詐欺は被害が出始めた当初、犯人側が「おれおれ」と切り出して孫などを装う手口が多かったことから、報道や警察当局の広報などで広く使われ始めた。しかし、現在は犯人側が警察官や弁護士、暴力団などを装うケースが多く、「相手が『おれおれ』と言わなかったので詐欺とは気付かなかった」という被害者の声も出ている。
　広島県警では「なりすまし詐欺」と言い換えるなど、名称を変える動きが出ており、漆間巌警察庁長官も２５日の定例会見で、高齢者などにも分かりやすい、実態に即した名称を検討していることを明らかにした。【窪田弘由記】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041125-00000101-mai-soci