2004年11月24日(水) 17時40分

サイバー犯罪に注意　県内でも急増中−−偽高級ブランド品販売など　／佐賀（毎日新聞）

　◇手口も悪質・巧妙化
　「サイバー空間」と呼ばれる携帯電話やインターネット上での犯罪やトラブルが県内でも急増している。今年に入り１０月末現在までの「サイバー犯罪」の検挙数は９件。既に００〜０３年の４年間の合計（８件）を上回り、相談件数も００年の１０倍以上に上っている。
　今年になって検挙されたサイバー犯罪は、佐賀銀行に対するデマメールによる信用棄損事件（２月）をはじめ、出会い系サイトによる不正誘引、児童ポルノや偽高級ブランド品の販売などさまざま。手口も悪質・巧妙化しているという。
　一方、有料サイトの架空請求やオークション（競売）での取引を巡るトラブル、掲示板への中傷的な書き込みなどの増加を背景に、００年にはわずか２１件だった相談件数も０３年は２９７件と約１４倍に急増。０４年も９月末現在で１７８件となっている。
　県警は生活安全企画課に「サイバー犯罪対策室」を設け、００年度から専門の警察官を配置している。インターネット上の違法行為を調べる「サイバー・パトロール」を実施している他、インターネットに詳しい捜査員を集め、サイバー犯罪の検挙事例を紹介しながら対策を練る「実践塾」も開いている。【宮本尚慶】

１１月２４日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041124-00000186-mailo-l41