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今春開校した大宮法科大学院(埼玉県)が12月1日から、学生が弁護士と一緒になって、平日の夜間と休日に常設の法律相談所を開く。会社などで働いている相談者の希望に応えるためで、全国の法科大学院では初めての試み。さいたま市の本校のほか、東京都渋谷区にも設ける。実際の相談に応じることで学生に効果的に法律を学ばせる一方、「身近な司法」を目指して社会に貢献する狙いもある。
学生が市民の相談を直接聞いて法的な解決を探ることは、「リーガル・クリニック(臨床法学教育)」と呼ばれ、米国のロースクールなどで盛んだ。日本では早稲田大法科大学院などが実験的に始めているが、相談日が月に1度など限られた運用。他の法科大学院の多くも「学んだ法律が実際にどう使われるのか体験することで学習意欲も高まる」としてカリキュラムに採り入れる方針だ。
大宮法科大学院の場合、普段忙しくて相談に来られない会社員らのために、相談日を「オールデイ・クリニック」と称して夜間や休日に設定。この点が評価され、文部科学省の助成を受けられることも決まった。
弁護士1人と学生1〜2人が組んで、一件につき1時間をめどに相談にあたる。回答には弁護士が責任を持つ。相談を担当する櫻井光政弁護士は「身近な司法と言うからには、弁護士業務もコンビニのような使いやすさを追求するべきだ」と話している。
平日は午後7〜9時、土・日は午前10時〜午後5時(年末年始、祝日を除く)。問い合わせは同大学院(048・658・8101)まで。(11/23 19:46)