2004年11月22日(月) 00時00分
佐世保署員が「オレオレ劇団」ユーモアあふれる演技で地域の人をわかせた「佐世保警察署オレオレ劇団」=佐世保市勝富町で(朝日新聞・)
全国で被害が相次ぐ「オレオレ詐欺」の手口を寸劇で紹介して市民に注意を促そうと、佐世保署地域課の警察官8人が「佐世保警察署オレオレ劇団」を結成し、佐世保市勝富町の町公会堂で初上演した。「自分たちは大丈夫」と高をくくっていた夫婦が言葉巧みな詐欺師にだまされる様子を演じ、お年寄りら約70人から笑い声とため息が漏れた。
寸劇は、市内の老夫婦が警察官を装った男から「息子さんが人身事故を起こした。示談金500万円を振り込めば逮捕しない」といううその電話を受け、現金を振り込んでしまうストーリー。「うちのヒロシが?」と母親から息子の名前を相手に言ったり、ニセ警察官の勤務先を尋ねなかったりなど夫婦の対応のまずさを劇中で強調することで、観客に注意点をわかりやすく説明した。
劇を見た町自治会婦人部長の野田美智子さん(76)は「うちにも同じような電話があったばかり。寸劇を見ると身近な犯罪だと身にしみて分かります」と話した。
同署によると、県内の今年のオレオレ詐欺による被害額は、10月末までに約2億1千万円に上るという。
(11/22)
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news01.asp?kiji=4344
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