2004年11月22日(月) 00時00分
100円野菜大根も白菜もみな100円。農家が持ち込む先から主婦らが次々に買っていく=清見村牧ケ洞で(朝日新聞・)
100円野菜ふんばる清見・道の駅直売所が人気 白菜、大根、ホウレン草みな100円——農作物の高騰が続く中で、普通サイズは100円という清見村の野菜直売所が人気を呼んでいる。生産農家も「高い時こそ良心的に頑張らなければ」と懸命だ。近所の主婦をはじめ地元の食堂経営者もまとめて買い、バス旅行の団体までが立ち寄っていく。店長は「平年の半分の入荷量で、品切れも続出だが」と複雑な表情だ。
農家 「高い時こそ良心的に」 この「野菜100円ショップ」は、国道158号沿いの道の駅・ななもり清見にある野菜直売所。6年前にオープンし、毎年5月末から11月まで営業している。朝採りの野菜やキノコなどを生産農家約80軒が直接持ち込み、生産者名を表示した値札を付けて店に置いている。
白菜は1キロ玉で100円、2キロだと200円。大根も普通サイズ100円、長めの葉付きが200円。赤かぶも土付きネギも100円だ。「100円商い」が看板なので、生産農家も品不足による値上げは極力避けている。午前7時半開店で、午後3時ごろには品切れ、閉店だ。今年も今月末まで営業する予定。
スーパーのかごいっぱいに入れてレジに持ってきて、「ハイッ、全部で1200円です」。両手に野菜の袋を下げた主婦は「ほかの店なら2、3倍以上の値段で、買う気になりません」と話していた。バスの旅行客も立ち寄り、バスの荷物室に詰め込んでいく。
生産農家の大洞すみ枝さんらは「品薄でも、一度高くして評判を下げたら、失った信用は取り返せないから」と異口同音。100円ショップを守るには今が正念場だという。
しかし、直売所をまとめる大野重さん(62)は痛しかゆしの表情。「飛騨地方も風水害が4回あり、野菜は平年の半分の出来。トマト、ナス、シイタケ以外は軒並み物不足で、人気に応えきれない」という。特にホウレン草などの葉物は不作。秋野菜も品不足で、「これから漬物の季節だが、赤かぶがほとんど出ない」と心配そうだ。
(11/22)
http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3855
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