2004年11月22日(月) 16時05分

女性経営者狙い、巧みな話術で現金詐取　５１歳無職女を逮捕−−仙台中央署　／宮城（毎日新聞）

　◇「私は有名菓子会社のオーナーの娘」
　仙台中央署は２１日、有名会社のオーナーの娘をかたり喫茶店経営者から現金をだまし取ったとして、住所不定、無職、佐々木せつ子容疑者（５１）を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。逮捕は今月１日で、既に仙台地検が同罪で仙台地裁に起訴している。
　調べでは、佐々木被告は５月下旬から約３カ月間、仙台市青葉区の喫茶店に通い、ひったくり被害に遭って困っているように見せかけて喫茶店の女性経営者（５７）から現金８０万円をだまし取った疑い。容疑を否認しているという。
　同署によると、佐々木被告は自らを有名菓子メーカーのオーナーの娘と喫茶店経営者に紹介。耳と言葉が不自由なように装い、「筆談」を続けて親しくなった。そのうえで８月下旬、今度は架空の姉に成り済まして経営者に電話をかけ「妹がひったくりに遭ったので金を貸してほしい。妹が取りに行く」とうそをついて現金をだまし取ったという。
　佐々木被告は、全国展開しているパチンコ店の専務をかたり、同区内の飲食店経営の女性（５５）から１６０万円をだまし取った詐欺の疑いでも今月１９日、再逮捕されている。
　同署によると、青葉区内ではこれら以外にも２０〜５０代の女性経営者から、同様の被害届が数件出ており、余罪を調べている。いずれも、金をだまし取る数カ月前から店に出入りし、巧みな話術で相手を信用させる手口だったという。【山寺香】

１１月２２日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041122-00000107-mailo-l04