2004年11月22日(月) 13時10分
シマンテック、巧妙な手口のフィッシング詐欺に警鐘(japan.internet.com)
株式会社シマンテック は2004年11月19日、「オンライン詐欺」に関する調査結果を報道関係者向けに発表した。
調査は
株式会社インフォプラント が9月中旬に実施。調査対象は、全国のインターネット使用歴3年以上で、10代以上のインフォプラントアンケートパネルである男女1,000人。なお、ある程度インターネットを使いこなしている人に的を絞るため、メールを使用していないパネルは除いた。
調査によると、名前だけでなく概要まで知っている不正行為として、「
フィッシング詐欺 」は24.4%で、全体の4分の1ほどにとどまり、フィッシング詐欺の認知度は決して高いとは言えない。
不正に個人情報を聞き出そうとするメールを、受信したことがある人は14.9%に留まったが、「(受信しているかどうか)わからない」人が38.2%と約4割にものぼり、今回の結果以上に、これらのメールの受信者が増える可能性がある。
また、個人情報を不正収集するメールを受信した149人に、メールで求められた記入内容を尋ねたところ、自分の氏名や住所、電話番号など一般的な個人情報を求めるものが大半を占めるなか、「クレジットカード番号」や「ID やパスワード」を求めるものが約2割、銀行の口座番号や暗証番号を聞くものも約1割あった。
さらに、実際にオンライン詐欺に遭い、個人情報を聞き出されたことが「ある」は3.0%。その他、「ひょっとしたら何か被害に遭っているかもしれない」と危惧している人も30.5%いた。
今回の調査結果を見て、シマンテックの執行役員副社長 コンシューマ事業統括の齋藤 秀明氏は、「想像以上の速さでフィッシング詐欺が広がっている」と語った。
シマンテックのコンシューマ マーケティング部 プロダクトマーケティングマネージャーの田上 利博氏は、「最近のフィッシング詐欺は、プログラム面だけでなく手口を巧みに騙して個人に被害を与える傾向にある。プログラムでは阻止できないところは、個人で判断し、被害を防ぐのが大切だ」とコメントした。
そこでフィッシングメールと偽装サイトの見分け方として、実在する企業や金融機関から、個人情報や金融関連データを送信するよう指示があるメールや、メール本文やリンク先のサイト内に「銀行口座番号と暗証番号を直ちに返信しないと、口座を閉鎖する」など、ユーザーの不安を煽るような記載があるものなどに、警戒するように述べた。
また、メール内のリンクをクリックして辿り着いたサイトで、ブラウザ上部のアドレスバーに表示されている URL と、ステータスバーに表記されている URL が一致するか、また個人情報を入力する画面で電子証明書(黄色い錠前)アイコンをクリックし、電子証明書の発行先に表示される名称が、本物のサイト名や企業名と一致するか、確認することも重要だとしている。
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