2004年11月20日(土) 09時25分
配達先電話番号を流出 京都中央郵便局、内部資料客に(京都新聞)
京都中央郵便局(京都市下京区)が、局内での裁断処理が義務付けられている郵便配達先の電話番号を記した内部書類の裏面を、窓口の客に手渡していたことが19日分かった。局員が誤ってメモ用紙代わりに使っていたとみられ、同郵便局が流出枚数を調べている。10月には京都簡易保険事務センターで顧客200人の貸付請求書の紛失が明らかになったばかりで、郵政事業のずさんな情報管理が問われそうだ。
同郵便局によると、市内の男性が19日午前9時前、時間外窓口で他の郵便局の住所を郵便窓口課の局員に尋ねた際、局員が住所を記して手渡した。紙の裏面には、郵便物の届け先の12人分の電話番号や配達希望日などが印刷されていた。
男性の指摘を受けて同郵便局が調べたところ、この紙は、書留郵便などの不在配達通知書を受け取った客からの電話を受けて、再配達希望日などをA4用紙に印刷した一覧表の一部。多い日は一覧表は1日20枚ほど印刷し、郵便窓口課の局員が郵便物を再配達のために区分けする際に用いたあと、シュレッダーで廃棄するという。局員が渡したのは一覧表を四つ切りにした1枚だった。
同郵便局では個人情報が記されていないチラシなどの紙を四つ切りにして、メモ用紙に再利用しており、郵便窓口課の局員が不要な紙と勘違いしてメモとして再利用した可能性が高いという。
阪上年主総務課長は「あってはならないことで申し訳ない。顧客情報の管理を徹底したい」と話している。
(京都新聞) - 11月20日9時25分更新
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