2004年11月20日(土) 16時11分

不審な電話相次ぐ　同級生の名前、連絡先聞く−−村山地区・小中校の家庭に　／山形（毎日新聞）

　東根市や大江町など村山地区の小中学校の家庭に、学校関係者を名乗って生徒の連絡網を聞き出そうとする不審な電話が相次いでいることが１９日、村山教育事務所などの調べで分かった。同事務所は「教材販売だけでなく、おれおれ詐欺などさまざまな目的で悪用される恐れがある」と各小中学校に注意を呼びかけている。
　同事務所によると、不審な電話の情報が寄せられたのは１６日から１９日にかけて。大半が小学校低学年の家庭で、把握しているだけでも２６件に上るという。特に大江町では１９日の午前１１時半ごろから正午ごろにかけて１２件の不審な電話がかかってきており、いずれも男性の声で、同級生たちの名前と連絡先を聞いてきたという。同町は「家にお年寄りしかいない時間帯を狙ったのでは」と推測している。
　県義務教育課によると、名簿を要求する不審な電話は教材販売目的のケースが多いが、新学期の始まる４月や、子供が電話に出る可能性が高い夏休みなどに増加するのが通例。１１月後半という時期に集中するのは珍しいという。同課は「小学生を狙った悪質な犯罪も増えてきている。不審な電話があった場合は相手を確認してほしい」と話している。【大久保渉】

１１月２０日朝刊　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041120-00000060-mailo-l06