2004年11月20日(土) 16時11分
医療相談、「苦情」が全体の7割以上−−今年4〜9月の100件 /山形(毎日新聞)
◇医師らへの不信も含め
県医療安全相談窓口に今年4〜9月に新たに寄せられた患者や家族などからの相談のうち、医療機関に対する苦情や医師らへの不信が全体の7割以上を占めたことが、県健康福祉企画課のまとめで分かった。同課によると、今年4〜9月に寄せられた相談は延べ130件。このうち同一人物による2回目以降の相談を除いた「新規相談件数」は100件だった。
内訳は、「医療従事者の対応・接遇への不満」が33件で最多。次いで「治療や処置に関する問い合わせ」が23件、「健康相談」が11件で、医療事故に関する相談も6件あった。
苦情の中には「医師に病状について説明を求めたら、説明もなく退院を強要された」など深刻なものもあり、県が相談者の意向を病院の相談窓口に伝え、再度説明の機会を設けるよう依頼するなどの対応をとったという。また医療ミスかどうかの判断を求める相談に対しては、窓口で調査などができないため、弁護士会などを紹介した。
同課は「病院側に悪意がなくとも、弱い立場の患者や家族にとっては説明が足りなかったり、きつい言い方に聞こえることがあり、より誠意ある対応が必要になってくる。また診療所より規模の大きい病院で、待ち時間が長いことなどから対応に不満を感じる傾向があるようだ」と話している。【大場あい】
11月20日朝刊
(毎日新聞) - 11月20日16時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041120-00000057-mailo-l06