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奈良西署の捜査本部は「被害者が携帯を持っているかどうかは、お母さんから事情聴取して初めて分かる。(電話会社への依頼時期は)答えられない」と話している。
調べによると、楓ちゃんは衛星利用測位システム(GPS)機能付きの携帯を所持。十七日午後一時四十分ごろ、江利さんがかけた電話に出たのを最後に消息を絶った。電話も通じなくなり、江利さんは同六時四十五分に「娘が帰ってこない」と奈良西署に通報した。
同七時五十分ごろ、楓ちゃんの携帯から“ワン切り”のような発信が江利さんの携帯にあり、同八時すぎに「娘はもらった」との文と写真がメールで送信された。
電話会社「KDDI」(東京)によると、警察から依頼があれば電波を追跡し、リアルタイムで携帯の位置情報(アンテナ基地局のエリア単位)を把握できる。また、追跡態勢を取っていれば、メールと同時に携帯が使われたことが分かり、エリアが特定された上、母親はGPSを使って誤差五メートルまで発信場所を知り得た可能性がある。しかし、県警の追跡依頼はメールより前にはなく、KDDIは追跡態勢を取っていなかった。
その後、メールは通信記録で奈良県平群(へぐり)町の基地局のエリア内から発信されたことが確認できただけという。
■メモ 携帯電話の位置情報
携帯電話は微弱な電波を常時出すため、電源を入れると、携帯がどこのアンテナ基地局のエリア内にあるかを電話会社は把握できる。捜査機関から誘拐事件などで依頼を受けた場合、電話会社は特定の携帯の位置情報を提供することがある。衛星利用測位システム(GPS)を利用した位置検索サービス機能を持つ携帯では、半径5メートルの誤差で利用者は携帯の位置を知ることができる。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041120/mng_____sya_____006.shtml