2004年11月19日(金) 13時00分
顧客情報提供の男らに有罪=「会社の信用に打撃」−ヤフーBB恐喝未遂・東京地裁(時事通信)
インターネット接続サービス「ヤフーBB」の顧客情報流出をめぐる恐喝未遂事件で、情報を引き出したとして恐喝未遂ほう助罪などに問われた無職冨安泰生被告(24)らの判決公判が19日、東京地裁で開かれ、井下田英樹裁判官は同被告に懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。同森琢哉被告(36)は懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)とした。
井下田裁判官は「ハッキングで会社の信用に大きな打撃を与え、弱みにつけ込んで多額の金を取ろうとした卑劣な動機に酌量の余地はない」と述べた。一方、「会社側の管理の甘さも否定できない」と指摘した。
2人は起訴事実を認めていた。事件では5人が起訴され、主犯とされる元右翼活動家森洋被告(67)=恐喝未遂罪で実刑、控訴=を含む全員が1審で有罪判決を受けた。
判決によると、冨安被告は1月、ヤフーBB運営会社のデータベースに不正アクセスして顧客情報を入手。琢哉被告が義父の洋被告に渡した。
洋被告らは、親会社のソフトバンク側に情報の一部を示し、「流出が公表されたら株価が暴落する」などと金を要求した。
(時事通信) - 11月19日13時0分更新
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