2004年11月19日(金) 17時20分
架空請求相談が急増 前年同期2.6倍の5220件、携帯メール使う手口も /香川(毎日新聞)
◇4〜9月、「悪質商法」県まとめ
今年4〜9月に県消費生活センターなどに寄せられた悪質商法などの消費生活相談件数は、前年同期比約63%増の1万686件と過去最高になったことが分かった。特に架空請求に関する相談件数は5220件と前年同期の約2・6倍と急増している。
県県民参画課によると、架空請求では、自称「法務省認可(特殊)法人」を名乗り、アダルト・出会い系サイトの利用料や資格取得講座の未納会費を請求するものや、女性をターゲットに通信販売の未払い代金の債権譲渡などの名目で、10万円以上の高額の支払い請求が多かった。はがき以外に携帯メールによる手口も増加しているという。被害件数は22件で、支払い額は最高約250万円で総額約1100万円。
高齢者や知的障害者などを狙った訪問販売も多発し、家屋の増改築工事や床下補強工事などで数百万円の被害もあったという。オレオレ詐欺の相談件数は14件だった。
一方、多重債務に陥った県民からの債務整理の相談件数は263件で、前年同期(283件)より20件減った。ヤミ金関連の相談件数も319件で、同39件減った。
年齢別で見ると、30歳代が2700件(前年同期比75・3%増)、40歳代が2302件(同117・4%増)と多かった。相談内容は、20歳代までは電話情報提供サービス、30歳代〜70歳以上はオンラインなどの関連サービスの相談がトップだった。70歳以上の高齢者では、健康食品が2位で、50、60歳代ではフリーローン・サラ金が多かった。
同課は「架空請求などの手口は巧妙化しているので、請求先には電話せずに、不審に思ったらまず消費生活センターなどへ連絡してほしい」と呼びかけている。同センター(087・833・0999)。【井沢真】
11月19日朝刊
(毎日新聞) - 11月19日17時20分更新
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