2004年11月19日(金) 16時32分
おれおれ詐欺 長男の医師装い「医療ミスで500万円必要」−−横浜 /神奈川(毎日新聞)
◇横浜の主婦被害
横浜市保土ケ谷区の主婦(60)方に17日、医師の長男(30)を装う男らが「医療ミスを犯した」と電話をかけ、長男と信じた主婦は指定の口座に示談金として現金500万円を振り込んだ。だまされたことに気付いた主婦から届け出を受けた保土ケ谷署は詐欺事件として捜査している。
調べでは、17日午前9時半ごろ、長男を名乗る男が「お母さん。患者さんに薬を間違えて与えた。亡くなってしまった」と主婦方に電話をかけてきた。男が「もう僕だめだ」と言葉に詰まると、長男の上司を名乗る男が落ち着いた口調で「示談金で解決することになりました。病院で1000万円払うので、お母さんは500万円用意してください」と説得した。
主婦は郵便局や銀行の口座を解約して金を工面、約2時間半後に指定された銀行口座に現金500万円を振り込んだ。
その後、上司を名乗る男はマスコミへの口止め料名目でさらに200万円を要求。主婦は長男の携帯電話に連絡し、だまされたことに気づいた。主婦は「長男の声に似ていた。名前も職業も合っていた」と話しているという。【揖斐祐介】
11月19日朝刊
(毎日新聞) - 11月19日16時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041119-00000083-mailo-l14